03/20/2010
BGが誇る偉大な男マット・ウォールズが語る壮大な物語をお楽しみください!
この日の朝は東海岸を雪で包んだ嵐が太平洋に移動したおかげで、サーフにはもってこいの最高にクリーンな波が戻ってきた。
日の出前、私の良き友であるAndrew Funkから電話でサーフィンに誘われた。
道は雪で埋め尽くされていて、温度計はマイナス一度を指していた。
僕らは車でニュージャージーへ向かい、アトランティックシティーにあるTrump Taj Mahalで車を停めた。
僕はカリフォルニア出身で一度も雪の中でサーフをしたことが無かったから、アンドリューにたくさん質問を浴びせてしまった。
「アンドリュー、一体全体いつウェットスーツに着替えるんだい?」
アンドリューは馬鹿を見るような目つきで僕を見る。そしてすぐに、普段と同じように道端でタオルを巻いて着替えるんだと教えてくれた。
唯一の違いといったらズボンからウェットスーツに着替えるときに靴を履いたままなことぐらいだ。
この一瞬の間でもバランスを崩したら丸出しのお尻が雪まみれになってしまう。
一度着替えてしまえば、この雪の中での着替えというものは意外と悪くないということに気づく。
そして僕はこの、「意外と悪くない」というのが今日のテーマであることに後々気づくのだった。
僕らはボードを手にビーチへ繰り出していった。このときの感覚は腕に抱えているものさえ違うけれど、雪山をスノーボードしに上るのと同じような感覚だった。
足の下で雪がバリバリ崩れてゆくのを感じるし、ブーティーの下の氷はスノーブーツの時と同じように滑りやすい。冷たい風は同じようにさらけ出された顔にあたる。
小高い丘を登っていると、Steel Pierのサウスサイドにそびえるこのマシンを見つけた。
「よし」僕は思った。「やってやるんだ」
この左側にあるマシンは水温3℃、気温マイナス1℃の中でサーフすることに対して僕が抱いていた全ての緊張や疑いを根絶してくれた。
そしてここで早くサーフしたくてたまらなくなった。
このリトルレフトは楽しかった。その場に存在するのはアンドリューと僕、そして雪と冷たい朝の風だけだった。
僕らは一時間くらいサーフした後にAction Expoサーフトレード・ショウに行った。
アンドリューはSurfers Supplies Surf Shopをオープンするのに忙しくしている。
思い返してみると、僕らの心の中で作りだされる予想された幻想のパワーに驚かされる。
昨日までは雪の中でのサーフなんて人生の中で経験する悲痛なものの最たるものだと思ってたのに実際にやってみると、なかなか思ったより悪くはないものだったのだ。

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