03/05/2005

最終日となった5日目の朝、すがすがしく晴れ、オフショアの風が吹いていました。引き続き波のうねりはすばらしい状態で、アウトサイドに割れる申し分ないピークとなっていました。この日はどのヒートにも才能に溢れるサーファーが出場するということもあり、ビーチはスタート前からにぎわっていました。
午前の部は、女子クォーターファイナルから始まりました。ヒート1はロウリナ・マクグラスの独壇場で、集中し、流れるようなライディングでいい波を2本とらえ、7ポイント台と8ポイント台を成功させました。レベッカ・ウッズは1本目で9.0ポイントを獲得したものの、その後次の波に乗れず、敗退が決定的かと思われましたが、残り1分でインサイド気味の波をつかみました。
ヒート2では、メラニー・バーテルスがカットバック、フローター、レイバックスナップを次々と決めるすばらしいパフォーマンスで9.0ポイントと8.0ポイントをマーク、合わせて1位になりました。カリッサ・ムーアは2位で通過するかに見えましたが、途中リーシュが切れ、インサイドにボードを取りに行かなければなりませんでした。カリッサはボードを回収後、見事なスピードで岩をすべりぬけ、時間内に得点可能なウェーブに乗れるポイントまで戻りましたが、ヘザー・クラークが7.33ポイントをマークしたため、追い上げることはできませんでした。
ヒート3ではシルバナ・リマがオフザトップのスナップを続けて決め、高いスコアをマーク、トータルヒートスコア16.84ポイントで圧勝しました。
ヒート4ではミーガン・アブボが確実なウェーブで9.17ポイントをマークしましたが、カイラ・ランゲン、ジェシー・マイリーダイアーが終了直前にすばらしいライディングを見せ、それぞれ1位、2位になったため、次に駒を進めることはできませんでした。
男子クォーターファイナルは9時を回ってすぐに始まりましたが、このラウンドに関して言えることといえば、ティミー・カランの名前のほかないでしょう。ヒート1開始直後、ティミーは最初の波でテイクオフし、進化を続けるプロのサーフィンを見せ付けてくれました。激しいフロントサイドハックから、これまでローワーズで開催された大会の中でも最大級のエアーを飛び、グラブしながら大きく回転、その後フラットへ10フィートのドロップを見せました。カランはその不安定なランディングをなんとかこらえ、続けざまに360スピンをきめたのです。ジャッジはパーフェクト10ポイントをつけました。後にカランはこう言っています。「あんなことが出来たなんて、自分でも驚いているよ。着水で膝が崩れるかと思ったけど、なんとか耐えて、ジャッジが10ポイントをつけてくれた。もしあのときブーツをはいていなかったら、絶対に足が折れていたと思う」。カランはその最初のウェーブの後、再びパドルアウトし、そのヒートを圧倒、高いスコアをマークして他のサーファーに打ち勝ち、心から楽しんでいる様子でした。ロブ・マチャドはいつもどおり、滑らかにフォアハンドで波を切り、2位につけました。
カランのパフォーマンスにより、残りのクォーターファイナルに対する期待はやや薄れてしまいましたが、その後も信じられないドラマがありました。ヒート2ではデイビッド・ウエアが勝利、CJ・ホブグッドは健闘しましたが、オーストラリアのレイ・セドリーが2位となりました。終了間際、セドリーは3位で、CJがディフェンスの位置に行ったときにはウェーブに向かっていました。レイは、CJがドロップインしてきたにもかかわらず、なんとかテイクオフしてウェーブのインサイドを奪い、なかなかのスコアを獲得しました。CJにはインターフェアがコールされ、ポイントがカットされたため、セドリーに勝利を譲ることになりました。「夢を見ているようだ」と、ヒート2からセミファイナルに駒を進めた社交的なオージーは笑いながら話していました。
ヒート3では、エネコ・アセロが終了2分前に8.6ポイントに成功し2位に、またこの日も落ち着いていたパット・オコーネルが無難にライトに乗り、勝利しました。
地元のクリス・ワードがヒート4でライトを2本決めてトップに、エイドリアン・バッカンが僅差で2位につけました。
女子セミファイナルのヒート1では、ロウリナ・マクグラスがスナップを続けて決めて勝利、2位にはレベッカ・ウッズが入り、ファイナル進出を決めました。メラニー・バーテルスは8.5ポイントを獲得し、勝利したかに思われましたが、ウッズがヒート終了直前にひっくり返したのでした。
ブラジル人シルバナ・リマは、ヒート2で大きく技を決め9.5ポイントを獲得、2位になったジェシー・マイリーダイアーとともに勝利しました。
男子セミファイナルのヒート1では、南アフリカのデイビッド・ウエアが真っ向から勝負に出ました。ウエアは大きなテールスライドと最高のフォアハンドのフックを3回きめ、最初のウェーブで9.33ポイントを獲得しました。このセミファイナルでデイビッドは他を寄せ付けず、ヒートを制しました。マチャドがすばらしいオフザリップや2回の360を立て続けにきめ、2位につけました。ティミー・カランもヒートにかける意気込みは十分でしたが、このヒート初盤にかけられたインターフェアコールの遅れを取り戻すことはできませんでした。ティミーは何度かエアーを飛び、午前中に決めたフロントサイドと同じくらい決定的なエアーもありましたが、勝ち抜けるほどのスコアは獲得できませんでした。
グーフィーフッターのエイドリアン・バッカンは、フォアハンドでのカットバックやインサイドでのエアーを見せてヒート2でトップになり、ファイナルに駒を進めました。クリス・ワードが2位になるかと思われましたが、ヒート終了3分前にボードを見失ったのが運命の分かれ道となり、パット・オコーネルに道を譲ってしまいました。パットはホーンが鳴ったときウェーブにドロップインして7.67ポイントをマークし、ワードが獲得していた7.77ポイントに迫りました。ほっとした表情のオコーネルは、「とても緊張していた。でもエイドリアンが僕に譲ってくれたウェーブが見えて、いいスコアを出さなくてはならないことはわかっていたけど、最後のターンをする頃にはもう十分だろうと信じていたよ」と話していました。
女子ファイナルは、実質的には開始と同時に決まっていました。シルバナ・リマはヒート開始直後に2本のウェーブを捕らえ、8.67、9.67ポイントを獲得し、他のファイナリストはそれを超えることはできませんでした。波打ち際でブラジル国旗をまとって笑顔を見せるリマは、興奮で言葉にならない様子でした。
男子ファイナルでも、女子と同様にデイビッド・ウエアが早い段階で勝負を決めていました。ウエアはフォアハンドで最初の波をとらえ、フロントサイドエアーをきめてランディング、インサイドへのフックを絡めながら滑り、9.23ポイントをマークしました。ウエアはその後7.83ポイントを獲得し、最後の数分間で猛烈に追い上げてきたエイドリアン・バッカンをかわしました。バッカンはフォアハンドのライトをとり、黙って引き下がるのを拒むかのように激しくラインを引き、9.13ポイントをマーク、優勝を射程範囲としたものの、あと一歩及びませんでした。ウエアはほんのわずか0.16ポイントという、紙一枚ほどの差でバッカンを破りました。「夢のような1日です。難しいヒートばかりでしたが、開始してすぐに良い波が2本きてくれてラッキーでした」とウエアは言いました。
熾烈な戦いが5日間にわたり繰り広げられた名門Body Gloveサーフバウトは、世界的に活躍する選手の優勝で幕を閉じました。ブラジル出身のシルビア・リマにより、女子の戦いには終わりがないことがわかりましたし、デイビッド・ウエアはスレイター、アイロンズ、マチャドと並ぶトップ選手の仲間入りを果たしました。

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